ピックアップ記事

故事成語 白眉(はくび)

故事成語「白眉」は、中国の三国時代(3世紀)の蜀漢の武将・馬良(ばりょう)に由来する故事成語です。馬良は馬氏五兄弟の中で最も優れた人物とされ、彼の眉毛に白い毛があったことから「白眉」と呼ばれました。このことから、優れた人や物、特筆すべき点を指すようになりました。

<故事の概要>
馬良は、蜀の劉備に仕えた賢臣で、馬氏五兄弟(馬伯常、馬仲常、馬叔常、馬季常、馬良)の末弟でした。眉毛に白い毛が生えていたため「白眉」とあだ名され、兄弟の中で最も才能に優れていたとされています。『三国志』に記載されたこの逸話から、群を抜く優れた存在を象徴する言葉として広まりました。

<慣用句の意味>
「白眉」は、多くの中でも特に優れた人や物、際立った点や長所を指します。集団や一群の中で最も目立つ存在や、特別に優れている部分を表現する際に使われます。

<補足>
・「白眉」は、単に優れているだけでなく、複数の候補や集団の中で「最も優れている」というニュアンスを持ちます。
・日本の文脈では、人物だけでなく、作品や業績など、さまざまな場面で「抜きん出たもの」を表現するために用いられます。
・故事に基づくため、歴史や古典に親しむ文脈でよく使われますが、日常会話ではやや硬い印象を与える場合があります。

<使用例>
・彼はこのチームの白眉とも言える才能を持っている。
・今回の展覧会では、彼女の作品が白眉だった。
・数多くの提案の中でも、このアイデアが白眉だ。

<類義語>
・鶴立(かくたつ):多くの人の中で際立って優れていること。
・出群(しゅつぐん):集団の中で抜きん出ていること。
・抜群(ばつぐん):非常に優れていること。
・傑出(けっしゅつ):特に優れて目立つこと。

Visited 3 times, 1 visit(s) today
ピックアップ記事

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事