ピックアップ記事

故事成語 白眼視(はくがんし)

故事の概要:
中国の歴史書『晋書』阮籍伝に記された故事で、3世紀の三国時代末期から晋にかけての文人・思想家である阮籍(竹林の七賢の一人)が由来です。阮籍は、気に入った客に対しては黒目(青眼)で歓迎し、気に入らない者に対しては目を上に向け白目(白眼)を見せて冷たくあしらうという、目つきを使い分ける特技を持っていました。この逸話から、相手を軽蔑する態度を表す言葉として定着しました。

慣用句の意味:
相手を軽蔑の目で見下すこと。冷たく無視したり、侮蔑的な視線を向ける様子を指します。

補足:
阮籍は俗世のしがらみを嫌い、酒に溺れる放浪的な生活を送った人物として知られ、この故事は彼の自由奔放で社会を批判する性格を象徴しています。現代では「白い目で見る」という類似表現としても使われ、日常会話で相手の提案や態度を不快に思うニュアンスを表します。

使用例:
・彼の意見を周囲が白眼視して、誰も賛成しなかった。
・新しいアイデアを上司が白眼視するので、チームの士気が下がっている。

類義語:
・白い目で見る
・冷遇する
・軽蔑する
・無視する
・鼻で笑う

<関連する記事>

<関連する画像>

<関連する動画>

<ツイッターの反応>

Visited 3 times, 1 visit(s) today
ピックアップ記事

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事