【蛍雪の功(けいせつのこう)】
<故事成語>
「蛍雪の功」は、中国の故事に由来する四字熟語です。
<故事の概要>
この成語は、中国の晋時代に車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)という二人の人物の逸話に基づいています。
車胤:貧しくて灯油を買う余裕がなかったため、夏の夜に蛍を袋に集めてその光で書物を読んで勉強した。
孫康:冬の夜、雪の反射を利用して書物を読んで学問に励んだ。
この二人の努力が後世に伝えられ、貧しい環境でも努力して学問を修める姿を象徴する言葉として「蛍雪の功」が生まれました。
<慣用句の意味>
苦しい環境や困難な状況の中でも、努力を重ねて学問や目標を達成すること。特に、貧困や不利な状況を乗り越えて成功を収める努力を指します。
<補足>
この成語は、学問だけでなく、努力によって何かを成し遂げること全般に適用される場合もあります。
日本では、受験勉強や自己研鑽の文脈でよく使われます。
「蛍の光、窓の雪」という表現も関連し、努力の象徴として詩や文章で使われることがあります。
<使用例>
彼は貧しい家に生まれながらも、蛍雪の功で大学に合格した。
蛍雪の功を積み重ね、ついに夢の資格を手に入れた。
<類義語:>
刻苦勉励(こっくべんれい)
勤勉努力(きんべんどりょく)
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
孜孜不倦(ししふけん)
この成語は、努力の尊さとその成果を讃える日本の文化において、非常に重宝される表現です。
<関連する動画>
<ツイッターの反応>
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