ピックアップ記事

故事成語:一期一会(いちごいちえ)

故事の概要:
茶道の祖・千利休の弟子である細川忠興(うじふさ)が記した茶書「南方録」から来ています。千利休は茶の湯の作法を教える中で、毎回の茶会が人生で一度きりの出会いであることを強調し、「一期一会」の精神を説きました。これは、客人と主人の出会いが永遠に繰り返されないため、その一瞬を心から大切にし、全身全霊で臨むべきだという教えです。

慣用句の意味:
人生で一度きりの出会いや機会なので、それを大切にせよという意味。偶然の出会いや瞬間を、かけがえのないものとして真剣に味わう姿勢を表します。

補足:
元々は茶道の用語ですが、現代ではビジネスや人間関係の場面で広く使われます。「一期」は一生、「一会」は一度の会うこと。似た言葉に「一期一会」を茶道の座右の銘として広めた千利休の逸話がありますが、実際の出典は「南方録」です。

使用例:
・この旅行で出会った人たちとは一期一会。せめて連絡先を交換しておこう。
・面接は一期一会だ。全力で臨まなければ。

類義語:
・一瞬一世
・刹那
・機は一瞬
・千載一遇
・出会いは一期
・運命の出会い
・貴重な機会

Visited 7 times, 1 visit(s) today
ピックアップ記事

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事