ゼッピエーリとの激闘を制す(2025年7月1日)
テニスのグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、望月慎太郎(木下グループ/世界ランク144位)が同じ予選勝者のジュリオ・ゼッピエーリ(イタリア/同351位)を2-6、3-6、6-3、7-6(6)、7-5のフルセットで下し、自身初の四大大会本戦勝利を挙げた。試合時間は3時間14分に及ぶ2日がかりの激闘となった。
<試合の展開>
この試合は6月30日に開始されたが、4セット終了時点(2-6、3-6、6-3、7-6(6))で日没により順延。翌7月1日に再開された。望月は初戦から厳しい展開に直面し、ゼッピエーリに2セットを連取される苦しいスタートとなった。しかし、第3セットで3-3から3ゲームを連取し、反撃の狼煙を上げる。第4セットは互いにブレークを奪い合う展開となり、タイブレークを8-6で制したところで日没中断となった。
<再開後の最終セット>
両者譲らずサービスキープが続く中、望月が6-5で迎えたレシーブゲームで決定的なチャンスを掴む。最初のマッチポイントでバックハンドのリターンエースを決め、劇的な勝利を飾った。この瞬間、22歳の望月はコート上で歓喜を爆発させ、スタンドの観客も大きな拍手で応えた。
<望月のコメント試合後>
望月は「2セットダウンからの逆転は本当にタフだったけど、諦めずに戦えたことが勝因。芝のコートで自分のテニスを出し切れた」と振り返った。また、「2019年のジュニア優勝の舞台で、プロとして初のグランドスラム勝利を挙げられて特別な気持ち」と喜びを語った。
<ゼッピエーリの戦い>
ゼッピエーリも予選から勝ち上がり、初の本戦出場で素晴らしいパフォーマンスを見せた。特に序盤の2セットでは強烈なサービスと攻撃的なショットで望月を圧倒。しかし、望月の粘り強いディフェンスと戦術の変化に対応しきれず、最終セットで僅差の勝負を落とした。
<2回戦>
望月は2回戦で第17シードのカレン・ハチャノフ(ロシア/世界ランク22位)と対戦する。インタビューでは明日のハチャノフとの試合は楽しみ。動画を見てやれる事ををやって試合に臨むとのこと。
格上の選手との試合だが、番狂わせを期待したい。
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<ツイッターの反応>