故事の概要:
この故事は、中国の歴史書『漢書』趙充国伝に由来します。漢の時代、将軍の趙充国(ちょうじゅうこく)が武帝に上奏した言葉で、「百回聞いても、一度見た方がよくわかる」という趣旨の表現が記されています。趙充国は、遠方の状況を報告する際に、聞き伝えだけでは不十分で、実際に視察する重要性を説いたとされています。この言葉は、後世に日本へ伝わり、ことわざとして定着しました。
慣用句の意味:
物事について何度も人から話を聞くよりも、実際に自分の目で一度見てみる方が確かでよく理解できる、という意味です。耳からの情報は偏りや誤解が生じやすいため、直接体験や視覚的な確認を重視する教えを表しています。
補足:
このことわざには、時には「百聞は一見に如かず、千見は一行に如かず」(見ただけでも行ってみる方がよい)という続きが付け加えられることがありますが、基本形は「百聞は一見に如かず」だけです。英語では "Seeing is believing"(見ることは信じること)と訳され、同様の意味を持ちます。現代では、ビジネスや日常会話で、噂や報告を鵜呑みにせず自分で確認する場面で使われます。対義語としては、聞き伝えを重視する「耳ありて心なし」などが挙げられますが、直接的なものは少ないです。
使用例:
・「あのレストランの評判は百聞は一見に如かず。実際に食べてみたら、想像以上の美味しさだった。」
・「プロジェクトの進捗を報告書で聞くだけじゃ不安だ。百聞は一見に如かず、現地視察に行こう。」
類義語:
・論より証拠:言葉だけの議論より、実際の証拠や結果が重要だという意味。
・千分一見にしかず:千回聞いたって、一度見た方がよいという強調形。
・聞いた百より見た一つ:百回聞くより、一度見る方が確実。
・Seeing is believing(英語):見なければ信じられない、という直訳で同義。
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@nihongogogogogo🌟Answer🌟 百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず) Meaning: It is better to see something once than to hear about it a hundred times. It suggests that seeing something firsthand provides a deeper understanding than hearing about it multiple times. #LearnJapanese
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