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助長(じょちょう)

故事成語:
「助長」は、中国の古典「孟子(もうし)」に由来する故事成語です。

故事の概要:
「孟子」の「公孫丑上(こうそんちゅうじょう)」に登場する話で、宋の国に住む農夫が、稲がなかなか育たないことに焦り、稲を一本ずつ引っ張って伸ばそうとしたところ、かえって稲を枯らしてしまったという逸話です。この話は、物事を急いで無理に進めようとすると、かえって失敗するという教訓を示しています。

慣用句の意味:
物事を急いで無理に進めようとすること。また、その結果、かえって悪い方向に進んでしまうこと。

補足:
この故事は、物事には自然な成長や発展のペースがあり、それを無視して強引に結果を求めると逆効果になることを警告しています。教育や育成、事業など、時間をかけて育むべき場面で特に使われます。

使用例:
子供の才能を急いで伸ばそうと過度な教育を施すのは、助長になりかねない。
プロジェクトの完成を急ぐあまり、品質を落とすのは助長行為だ。

類義語:
揠苗助長(やつびょうじょちょう):同じ故事に基づく、より長い表現。
急がば回れ
欲速則不達(よくそくそくふたつ):急いでやると失敗するという意味。

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