2025年のウィンブルドン選手権(6月30日~7月13日、イギリス・ロンドン、グラスコート)では、日本人選手が男女シングルスで奮闘を見せたが、大坂なおみの3回戦敗退により、シングルスでの日本人選手の挑戦はすべて終了した。
ここでは、男子シングルスの西岡良仁、望月慎太郎、女子シングルスの大坂なおみ、内島萌夏、伊藤あおいの結果と活躍を振り返る。
<男子シングルス>
・西岡良仁(世界ランキング非公開)は、5年連続9度目のウィンブルドン出場となったが、1回戦で第19シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に2-6、3-6、4-6で敗れ、初戦突破はならなかった。過去に2度の本戦勝利を誇る西岡だが、ディミトロフとの対戦では4連敗となり、厳しいスタートとなった。
・望月慎太郎(世界ランキング144位)は、予選を勝ち抜き2年ぶりの本戦出場を果たした。1回戦では同じ予選勝者のジュリオ・ゼッピエーリ(イタリア)との激戦を2-6、3-6、6-3、7-6(6)、7-5で制し、四大大会本戦初勝利を記録。2日がかりの試合で粘り強さを見せつけた。しかし、2回戦では第17シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に6-1、6-7(7)、6-4、3-6、4-6のフルセットで惜敗。3時間39分の熱戦で一時リードする場面もあったが、逆転を許し、2回戦突破はならなかった。2019年のジュニア部門優勝者としての経験を活かし、グラスコートでの好パフォーマンスを見せた望月は、今後の飛躍が期待される。
<女子シングルス>
・大坂なおみは、7年ぶりのウィンブルドン3回戦進出を果たし、日本人選手の中で最も深いラウンドまで進んだ。1回戦と2回戦を勝ち抜き、2回戦ではK.シニアコバ(チェコ)を破るハイライトも見せた。愛娘の誕生日に白星を飾るなど、精神面での成長も感じさせたが、3回戦でアナスターシャ・パブリウチェンコワ(ロシア)にフルセットの末に逆転負けを喫し、自身初のベスト16進出はならなかった。それでも、復帰後の安定したプレーと芝での適応力は、今後の四大大会での活躍を予感させるものだった。
・内島萌夏と伊藤あおいも本戦に出場。伊藤は補欠からの繰り上がりで四大大会初出場を果たしたが、両者ともに1回戦で敗退。若手選手としての経験を積んだことは、今後の成長につながるだろう。
<総括>
ウィンブルドン2025では、錦織圭が怪我のため欠場する中、望月慎太郎の初勝利や大坂なおみの3回戦進出など、日本人選手も奮闘した。特に望月の粘り強いプレーと大坂の復活の兆しは、ファンに希望を与えた。来年の大会では、今回得た経験を活かし、日本人選手の更なる飛躍に期待したい。
(注:情報は2025年7月5日時点のウェブおよびXの投稿に基づいています。
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