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ミニマム・アクセス米(MA米とも表される)は、「日本が海外から最低限輸入しなければならない米」のことです。この仕組みは、1993年に合意されたGATT(関税および貿易に関する一般協定)のウルグアイ・ラウンド交渉によって導入されました。国際貿易の自由化の流れの中で、最低限の輸入機会を提供する必要があるとされ、ミニマム・アクセス米の導入が決定されました。ミニマム・アクセス米は国内の米市場に過度な影響を与えないよう、国が一元的に管理しています。輸入量は現在、年間約77万トン(玄米ベース)に設定されており、アメリカやタイ、中国などから輸入されています。
備蓄米が底をついた次の一手はこのMA米を考えているようですね。
米の輸入前倒しという今回の発表は、まさに「何でもやる」という小泉農相の言葉が示す通りの対策です。しかし、出口戦略が見えてこない。新米については先に記事で上げているように、各地の農協(JA)による「米の青田買い」が進んでおり、農家に前払いする「概算金」が引き上げられているため、新米の価格が安く流通することは考えにくい。高い米の在庫をどうするのか、低価格米を国は何時まで供給できるのか、米増産と新米の適正価格米が流通するまで低価格米の供給を続けられるのか、目が離せない。これが「参議院選」対応でないことを願う。これからも小泉農相の日々の発言に注目したい。
がんばれ!と応援したくなるのは筆者だけなのだろうか。

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