参議院選挙2025：投票日を迎え、各党が最終アピール！

＜参議院選挙2025の概要＞
・投票日: 2025年7月20日（日）
・公示日: 2025年7月3日
・議席数: 248議席のうち、選挙区74議席、比例区50議席、加えて東京選挙区の欠員補充1議席、計125議席を争う。
・特徴: 戦後初の3連休中日（7月19～21日）の投票日。夏休み期間中のため、投票率への影響が懸念されている。

今回の選挙は、衆議院で少数与党となった自民党・公明党が、参議院で非改選議席と合わせて過半数（124議席）を維持できるかが最大の焦点。与野党は17日間の選挙戦で、物価高対策や社会保障、外交政策などをめぐり、国民に政策を訴えてきました。

＜各党の声明と主要政策のポイント＞
投票日を前に、各党は最終的な声明や訴えを発表し、有権者に最後のアピールを行いました。以下は、主要政党の声明や政策のポイントです。

＜自由民主党（自民党）＞
・声明: 「今回の選挙は、これからのわが国のあり方が問われる重要な選挙です。」と強調。石破茂総裁は、安全保障政策や経済対策の実績を訴え、与党としての責任を果たす姿勢を示した。
・政策: 物価高対策として1人2万円、子どもには4万円の現金給付を公約。外交・安全保障の強化や経済再生を掲げ、安定した政権運営を訴求。
・情勢: 自民党は公明党とともに過半数維持を目指すが、終盤情勢では苦戦が報じられており、野党との拮抗状態が続く。

＜公明党＞
・声明 「安心して暮らせる日本をつくるため、与党が踏ん張らなければならない」と訴え、連立与党としての役割を強調。
・政策: 社会保障の充実や教育支援、物価高対策として生活支援策を提案。地域密着の政策で支持拡大を狙う。
・情勢: 自民党との連立で議席確保を目指すが、単独での躍進は難しい状況。

＜立憲民主党＞
・声明: 「生活者ファースト」を掲げ、物価高や社会保障の課題解決を強調。石破政権への対抗軸として、国民目線の政策を訴えた。
・政策: 消費税率の引き下げや中小企業支援、子育て支援の拡充を公約。企業・団体献金の禁止も議論の中心に。
・情勢: 野党第一党として、与党の過半数阻止を目指すが、1人区での候補者一本化が進まず、議席獲得に課題が残る。

＜日本維新の会＞
・声明: 「社会保険料を下げる。増税も借金も必要ない。改革で財源を生み出す」と、経済改革を強く打ち出した。
・政策: 行政改革による財源確保、消費税減税、社会保険料軽減を提案。地域振興や教育改革も重視。
・情勢: 一部選挙区で支持を伸ばし、複数区での議席獲得が期待される。

＜日本共産党＞
・声明: 「税収を減らさずに消費減税はできる。中小企業の賃上げ支援もやっていく」と、格差是正と経済支援を訴えた。
・政策: 消費税廃止、富裕層への課税強化、平和外交を柱に据える。外国人差別や排外主義への反対も明確に表明。
・情勢: 東京選挙区などでの議席維持が焦点。野党共闘の難しさから単独での戦いに注力。

＜国民民主党＞
・声明: 現実的な政策で国民生活の向上を目指すと強調。物価高対策や地域経済の活性化を訴えた。
・政策: コメ価格高騰対策や中小企業支援、外交での現実路線を提案。香川県など保守層の取り込みに成功の兆し。
・情勢: 一部地域で支持を拡大し、議席増の可能性が報じられている。

＜れいわ新選組＞
・声明: 生活保護や最低賃金の引き上げを訴え、弱者支援を最優先に掲げる。
・政策: 消費税廃止、積極的な財政出動、社会的弱者への支援強化を主張。SNSを活用した若年層への訴求が特徴。
・情勢: 東京選挙区での議席確保を目指し、独自の支持層を固める。

＜参政党＞
・声明: 外国人政策や排外主義的な発言が物議を醸したが、選挙戦では「日本第一」を掲げ、独自路線を強調。
・政策: 伝統文化の保護や自給率向上、外国人政策の厳格化を主張。宮城県での発言問題が議論を呼んだ。
・情勢: 一部地域で支持を集め、議席獲得の可能性が注目される。

＜選挙の争点と注目点＞
今回の参議院選挙の最大の争点は、物価高対策です。各党は給付金の実施、消費税率の引き下げや廃止、コメ価格高騰への対応などを公約に掲げ、有権者の支持を競いました。また、以下のテーマも論戦の中心となりました：
・社会保障・少子化対策: 年金制度の持続可能性や子育て支援の拡充。
・外交・安全保障: 米国の関税措置への対応や対中国防衛の強化。
・企業・団体献金: 政治資金の透明性をめぐる議論。
・外国人政策: 一部政党の排外主義的な発言が物議を醸し、NGOなどが反対声明を発表。
さらに、SNSの影響力も大きな注目点です。ロシアによる選挙介入の懸念や、情報の真偽をめぐる議論が浮上。村上総務大臣は「SNS上の情報の正確性を判断し、慎重な発信を」と呼びかけました。

＜投票率への懸念と取り組み＞
投票日が3連休の中日かつ夏休み期間中であるため、投票率の低下が懸念されています。総務省によると、国政選挙で連休中日に投票が行われるのは1952年以降初めてです。
これに対し、以下のような取り組みが進められています：
・期日前投票の拡大: 群馬大学など大学キャンパスに期日前投票所を設置。若年層の投票率向上を目指す。
・啓発活動: 経団連や日本商工会議所など経済団体が投票参加を呼びかけるコメントを発表。

期日前投票は過去最高を記録しており、20日の投開票結果が注目されます。

＜選挙の意義＞
村上総務大臣は、公示日に発表した談話で「選挙は国民が主権者として政治に参加する最も重要な機会」と述べ、積極的な投票参加を呼びかけました。 今回の選挙は、以下の点で今後の政治状況を大きく左右します：
・与党の過半数維持: 自民党・公明党が過半数を維持できれば、石破政権の安定運営が可能。一方、野党が過半数を阻止すれば、政権運営に影響が出る。
・野党の共闘: 野党間の候補者一本化が進まず、1人区での競合が目立つ。野党の連携強化が今後の課題に。
・新しい勢力の台頭: 国民民主党や参政党の議席獲得が、既存の与野党構図に変化をもたらす可能性。

＜あなたの1票が日本の未来を決める＞
参議院選挙2025は、物価高や社会保障、外交など、国民生活に直結する課題をめぐる重要な選挙です。各党は最終盤まで熱い訴えを続け、与野党の議席争いが拮抗する中、国民の1票が結果を左右します。3連休の中日という異例の日程ですが、期日前投票や当日投票を通じて、ぜひあなたの声を政治に反映してください。

#参院選2025 #投票へ行こう #選挙