2025 MLBワールドシリーズを 振り返る！

＜ドジャース vs ブルージェイズ 全7戦＞
2025年のMLBワールドシリーズは、ナショナルリーグ王者ロサンゼルス・ドジャースとアメリカンリーグ王者トロント・ブルージェイズの激突となりました。ドジャースは前年の優勝に続き、フランチャイズ史上初の連覇を目指し、最終的に4勝3敗で勝利を収めました。シリーズは10月24日から11月1日まで続き、総イニング数76イニングという記録的な長丁場を繰り広げました。MVPにはドジャースの山本由伸が選出され、彼の投球術がチームを支えました。以下に、各試合の詳細を順に振り返ります。各試合の先発投手と勝ち投手も併せて記します。第1戦は：
10月24日、ロジャース・センター（トロント）で開催され、観客44,353人を集めました。ブルージェイズが11-4で圧勝。
先発投手はブルージェイズのケビン・ガウスマンとドジャースのブレイク・スネルで、勝ち投手はガウスマン（5回4失点）。6回に9得点を爆発させ、アドソン・バーガーの代打グランドスラムがワールドシリーズ史上初の快挙となりました。ウラディミール・グエレロJr.、ボ・ビシェット、ドルトン・バーショの活躍で14安打を記録。一方、スネルが4失点で敗戦投手となり、大谷翔平の本塁打1本に留まりました。第2戦は：
翌25日、同じロジャース・センターで観客44,607人。ドジャースが5-1で勝利し、シリーズを1-1の互角に持ち込みました。
先発投手はドジャースの山本由伸とブルージェイズのジョー・ミュージグローブで、勝ち投手は山本由伸（完投、4安打1失点、6奪三振）。ウィル・スミスとマックス・マンシーのソロ本塁打、フレディ・フリーマンの二塁打が得点を支えました。ガウスマンは3失点を喫し敗戦。ドジャースは相手を6安打に抑えました。第3戦は：
10月27日、ドジャースタジアム（ロサンゼルス）で観客52,654人。ドジャースが6-5で18回延長の末に勝利し、ワールドシリーズ史上最多タイの長丁場となりました。
先発投手はドジャースのタイラー・グラスノウとブルージェイズのシェーン・ビーバーで、勝ち投手はアレックス・ベルガート（リリーフで4.1回2失点）。フリーマンの18回サヨナラ本塁打が劇的で、前年のサヨナラに続く2年連続の偉業。大谷翔平は4長打、9出塁、4敬遠の記録を樹立。グラスノウが4.2回4失点、ブルージェイズの2エラーが響きました。試合時間は6時間39分の大接戦でした。

第4戦は：
28日、同じドジャースタジアムで観客52,552人。ブルージェイズが6-2で勝ち、シリーズを2-2に追いつきました。
先発投手はブルージェイズのビーバーとドジャースの大谷翔平で、勝ち投手はビーバー（5.1回1失点）。グエレロJr.の2ラン本塁打が決め手となり、ドジャース投手陣を攻略。大谷が6回4失点で敗戦投手となり、ブルージェイズは11安打でリードを広げました。

第5戦は：
29日、ドジャースタジアムで観客52,175人。ブルージェイズが6-1で勝利し、3-2でリードを奪いました。
先発投手はブルージェイズのトレイ・イェサベッジとドジャースのスネルで、勝ち投手はイェサベッジ（7回1失点12奪三振、ワールドシリーズ史上最年少記録）。デイビス・シュナイダーとグエレロJr.の本塁打が優位に導きました。スネルが6.2回3失点で敗戦。ドジャースはわずか4安打に封じられました。

第6戦は：
10月31日、ロジャース・センターで観客44,710人。ドジャースが3-1で勝ち、最終戦へ持ち込みました。
先発投手はドジャースの山本由伸とブルージェイズのガウスマンで、勝ち投手は山本由伸（6回1失点）。ムーキー・ベッツの2点二塁打が勝負を分けました。試合はグラスノウのライナー併殺打で終了し、ワールドシリーズ史上初の劇的なフィニッシュ。ガウスマンが6回3失点で敗戦投手となりました。

第7戦は1：
1月1日、ロジャース・センターで観客44,713人。ドジャースが5-4で11回延長の末に勝利し、連覇を達成しました。
先発投手はドジャースの大谷翔平とブルージェイズのマックス・シャーザーで、勝ち投手は山本由伸（リリーフで5回3失点）。ミゲル・ロハスの9回同点本塁打から、ウィル・スミスの11回サヨナラ本塁打が決勝点。ビシェットとマンシーの本塁打が光りましたが、シャーザーが敗戦。試合時間は4時間7分の延長戦でした。

このシリーズは、ドジャースの粘り強いカムバック、特に第3戦の18回戦と第7戦の11回戦が印象的でした。一方、ブルージェイズの強力打線も脅威で、総本塁打16本、総安打128本というハイレベルな戦いを繰り広げました。ドジャースは通算9度目の優勝を飾り、ブルージェイズは1993年以来のシリーズ進出で惜敗。山本由伸のMVP受賞は、ドジャース移籍後の集大成として記憶に残ります。