故事成語:塞翁が馬(さいおうがうま)
故事の概要:
昔、国境の要塞(とりで)に住む老人、塞翁(さいおう)がいました。彼の馬が逃げ出すと、近所の人々が同情しましたが、塞翁(さいおう)は「これが禍(わざわい)になるとは限らない」と言いました。
後日、逃げた馬が立派な馬を連れて戻ってきました。人々が喜ぶと、塞翁(さいおう)は「これが福になるとは限らない」と言いました。
その後、塞翁(さいおう)の息子がその馬に乗って落馬し、足を折りました。人々が心配すると、塞翁(さいおう)は再び「これが禍(わざわい)になるとは限らない」と言いました。
やがて戦争が起こり、若者たちが徴兵(ちょうへい)されましたが、息子は怪我のため戦いに行かず、命を守れました。
慣用句の意味:
幸と不幸は交互に来るもので、禍(わざわい)が福のきっかけになったり、福が禍(わざわい)の原因になったりする。人生の結果は予測しにくいことを示します。
補足:
この慣用句は、物事を一時的に良い・悪いと判断せず、長期的な視点で考える大切さを教えます。
使用例:
「失業したときは絶望したが、それが夢の仕事に出会うきっかけになった。塞翁(さいおう)が馬だ。」
類義語:
「禍(わざわい)転じて福となす」「人間万事塞翁(さいおう)が馬」「一利一害」など。
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