ウィンブルドン選手権2025: 日本人選手出場情報と試合日程

伝統的に選手は白いウェアの着用が義務付けられ、試合はセンターコートやNo.1コートなど、歴史ある舞台で行われます。2025年は、全試合でラインジャッジが廃止され、電子ラインコール技術（Hawk-Eye Live）が導入される初の大会となり、147年の歴史に新たな一ページが加わります。

決勝戦は女子が7月13日（日）午前0時（日本時間）、男子が7月14日（月）午前0時（日本時間）に開始予定です。

放送はNHK総合やNHKプラスで連日生中継され、WOWOWでも注目試合が配信されます。また、試合後1週間は見逃し配信も利用可能です。

＜日本人選手の試合日程＞
2025年ウィンブルドンの日本人選手の1回戦の対戦相手と試合日程（日本時間）。なお、試合時間は目安であり、天候や進行状況により変更される可能性があります。
＜男子シングルス＞（1回戦）
・西岡良仁 vs [19]グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）：7月1日（火）、時間未定

・[Q]望月慎太郎 vs [Q]ジュリオ・ゼッピエリ（イタリア）：7月1日（火）、午前2時頃（コート7）

＜女子シングルス＞（1回戦）
・大坂なおみ vs [Q]ケイティ・ギブソン（イギリス）：7月1日（火）、午前2時頃（コート18）

・内島萌夏 vs [12]アンナ・カリンスカヤ（ロシア）：6月30日（月）、午後10時頃（コート16）

・伊藤あおい vs アリシア・ラヒモワ（ロシア）：7月1日（火）、午前0時頃（コート7）

＜女子ダブルス＞（1回戦）
・ブスク/加藤未唯 vs [3]エラーニ/パオリーニ

・穂積絵莉/Sutjiadi vs トムリャノビッチ/トモバ

・Eikeri/二宮真琴 vs ビレル/ジョイント

・青山修子/柴原瑛菜 vs リネッテ/ペラ

・Bondar/内島萌夏 vs [1]シニアコバ/タウンゼント

※[Q]は予選勝者、[数字]はシード順位を表します。予選通過者の望月慎太郎は、男子シングルスで本戦出場を果たしました。

＜見どころとトピックス＞
1. 電子ラインコール技術の全面導入
2025年のウィンブルドンは、ラインジャッジを廃止し、全コートでHawk-Eye Liveによる電子ラインコール技術を採用します。これにより、判定の正確性が向上し、試合の流れがよりスムーズになることが期待されます。この変更は、147年の大会史上初の試みであり、伝統とテクノロジーの融合が注目されます。

2. 日本人選手の活躍に期待
・大坂なおみ：産後の復帰後、2度目のオリンピック出場（パリ2024）を控える大坂が、芝コートでのパフォーマンスに注目が集まります。予選勝者のギブソンとの対戦は、彼女の復活を占う重要な一戦です。

・西岡良仁：第19シードのディミトロフとの対戦は厳しいスタートですが、芝での機動力を活かしたプレーでアップセットを狙います。

・望月慎太郎：予選を勝ち抜いた若手有望株。ゼッピエリとの予選勝者対決で、初のウィンブルドン本戦勝利を目指します。

・内島萌夏：シングルスとダブルスで出場。第12シードのカリンスカヤ戦は試練ですが、ダブルスでの活躍も期待されます。

・女子ダブルス勢：加藤未唯、青山修子、柴原瑛菜、二宮真琴らダブルスでの実績豊富な選手が揃い、シードペアとの対戦でどこまで勝ち進めるかが注目ポイントです。

3. 芝コートの独特な戦い
ウィンブルドンの芝コートは、ボールのバウンドが低く、スピードが速いため、サーブやボレーが鍵となります。選手たちの適応力や戦術が試される中、日本人選手のスピーディーなフットワークや攻撃的なプレーがどう活きるかに注目です。

4. 伝統と革新の融合
白いウェアの伝統や、センターコートの屋根付きコートでの試合継続（23時までの夜間試合が可能）は、ウィンブルドンならではの魅力です。一方で、電子ラインコールの導入や試合形式の変更（男子ダブルスが2023年からベストオブ3セットに変更）など、現代的なアップデートも進んでいます。

5. パリ五輪への前哨戦
2025年はパリ五輪の直前ということもあり、ウィンブルドンがその前哨戦としての位置づけも持っています。特に大坂なおみや錦織圭など、五輪出場内定選手のパフォーマンスは、五輪でのメダル獲得の可能性を占う重要な指標となります。