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登竜門(とうりゅうもん)

<故事の概要>
中国の後漢時代に記された「後漢書」に登場する故事が由来です。黄河上流に「竜門」という急流の滝があり、そこを登り切った鯉(こい)は竜になるという伝説がありました。このことから、非常に難しい関門を突破して成功や出世を遂げることを「登竜門」と呼ぶようになりました。

<慣用句の意味>
出世や成功への第一歩となる、難関な試練や関門を指します。転じて、才能や実力を認められるための重要な機会や場を意味します。

<補足>
・ 現代では、コンクールやオーディション、資格試験など、成功への足がかりとなる競争の場を指すことが多いです。
・日本では特に、若者が名を上げるための登竜門として、特定のコンテストや試験(例:芥川賞、司法試験など)が例えられることがあります。
・「竜門」は実在する中国の地名(山西省と陝西省の間にある黄河の急流)でもあります。

<使用例>
・「このオーディションは若手俳優にとっての登竜門だ。」
・「彼は司法試験という登竜門を突破し、弁護士としての第一歩を踏み出した。」

<類義語>
・ 一世一代のチャンス
・出世の第一歩
・成功への関門
・試金石

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