2025年8月3日、女子ゴルフの海外メジャー最終戦、AIG全英女子オープンがウェールズのロイヤル・ポースコールGC(6580ヤード、パー72)で開催され、山下美夢有選手(24歳、花王)がメジャー初優勝を飾りました。日本人女子選手として6人目、AIG全英女子オープンでは2019年の渋野日向子選手以来2人目の快挙です。
<堅実なプレーで逃げ切り優勝>
山下選手は最終ラウンドを単独首位からスタート。3バーディー、1ボギーの70をマークし、通算11アンダー(277)でフィニッシュ。2位の勝みなみ選手とチャーリー・ハル選手(イングランド)に2打差をつけ、圧倒的な安定感で逃げ切りました。リンクス特有の強風や難しいコースセッティングの中、抜群のショット精度とパッティングの安定感を発揮。優勝賞金146万2500ドル(約2億1600万円)は大会史上最高額で、彼女の2023年国内ツアー年間女王時の賞金総額を1試合で上回るビッグマネーでした。
<感動のインタビューと祝福の嵐>
優勝が決まった瞬間、山下選手は目を閉じ、涙をこぼしながらガッツポーズ。キャディーとハグを交わし、西郷真央選手や古江彩佳選手ら日本人選手からシャンパンシャワーで祝福されました。表彰式では「歴史のある大会で優勝できてとてもうれしい。家族や応援してくれた方々に感謝したい。この1勝は私の中で思い出に残る」と喜びを語りました。
また、2位の勝みなみ選手との心温まる交流も話題に。試合後、勝選手が「美夢有ちゃん!おめでとう~」とハグで祝福するシーンが欧州女子ツアー公式インスタグラムで公開され、「勝者を称える姿が素敵」「二人とも素晴らしい」とファンから称賛の声が上がりました。
<新世紀世代のスター>
大阪府寝屋川市出身の山下選手は、5歳からゴルフを始め、2020年にプロ転向。身長150cmと小柄ながら、正確無比なショットとパッティングで「新世紀世代」の代表格として活躍。2022年と2023年には国内ツアーで2年連続年間女王に輝き、通算13勝を誇ります。2024年12月の米ツアー最終予選会で優勝し、2025年から本格参戦。初年度の目標だった「海外メジャー制覇」を早々に達成し、賞金ランク3位、新人賞レース1位に浮上しました。
<日本女子ゴルフの黄金時代>
今大会では勝みなみ選手が2位、 Bamboo田麗央選手が4位と、トップ4に日本勢3人が名を連ねる躍進。SNSでは宮里藍選手や松山英樹選手が「強かった!!おめでとう!!」と祝福し、渋野日向子選手も「さいっっっこうだ」と投稿。日本女子ゴルフの層の厚さを世界に示しました。
山下選手の優勝は、日本女子ゴルフの「黄金期」を象徴する一勝。彼女の今後の活躍に期待が高まります。おめでとう、山下美夢有選手!
まさに「女子ゴルフ黄金時代」到来と言っても過言ではありませんね。女子ゴルフから目が離せません。
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